変な1日

8時頃目が覚める。9時頃になって係の人の指示でカーテンが一斉に開けられ外の景色が飛び込んでくる。中国自動車道に迂回したらしく険しいとまでは言わないが日本の山らしい山の間をバスは進む。所々台風の傷跡が見受けられた。土砂崩れが起こり土砂や倒木が民家に迫っていた。到着が1時間半ほど遅れるらしい。バスの広い窓のおかげで関門海峡を一望することが出来た。福岡ICから首都高に入り福岡市に向かう。客観的に見ると特徴のない日本の都市の一つにすぎないのが、この街はいつも僕を暖かく迎えくれる。博多駅に到着。預けていた荷物を受け取る列に並ぶ。ようやくあと1人になってその前の人の荷物もすぐに見つかった。そして運転手がその荷物に手をかけた瞬間取っ手が壊れてしまう。「もういい、よこせ。」荷物の持ち主のその一言で魔法が解けた。夜行バスの旅は終わった。


家に帰るとたわわに実ったイタリアントマトが出迎えてくれた。今ぐらいの気候が適しているのだろう。荷物と部屋を整理する。まだ違和感がある。体内時計も狂ってしまったらしくまちがいなく今日数時間前に帰ってきたのに昨日だった気がしてならない。